やりたいデザインを実現するために必須な思考3選!

建築設計について

こんにちは。ケンチクシのケンです。

私は20年以上、建築のデザインを行って来た私が考える「やりたいデザインを実現するために必須な思考3選」について解説して行きたいと思います。

やりたいデザインを実現するために必須な思考3選

建築の設計だけではなく世の中には、デザインをベースとした職業はいっぱいありますよね。

例えば、webデザイン、ヘアデザイン、ネールデザインなどなど。

アーティストとは違い、デザイナーはクライアントから与えられた条件の中で最適解を見つけ出す必要があります。多くのデザイナーは、クライアントの求めるデザインと自分のやりたいデザインにギャップを感じ、モチベーションを下げることが多いのではないでしょうか?私自身、若い時にはそのギャップに悩んだり、その想いを理解してくれない上司に失望を感じていました。その後、多くのクライアントと接する中で、自分がしたいデザインを実現するためには、自分の思考を変えることで可能であることに気づきました。それが次の3つとなります。

①クライアントが求めるデザインを理解する。

まずはプロとしてクライアントが求めるデザインを理解することに努めます。建築のクライアントの場合、求めるデザインを言語化できないだけで、こちらでデザインをはじめた途端に要望が噴出することがあるので注意が必要です。また、外観やプランによるデザインよりも機能を納めることが優先されるケースがあります。いずれの場合も、クライアントが求めデザインの方向性、つまりはベクトルをコミュニケーションを繰り返しながら丹念に探ります。

②クライアントが行う事業価値の最大化を狙う。

クライアントが行っている事業や、大事にしている価値観を聞き出し、理解することも非常に重要です。可能な限り既存の建物で行っている事業や生活の様子を見たり、体験させて頂くようにしています。

少し余談ですが、建築の設計を通して様々な職種の裏側を見せて頂くと、その業種の本質が見えて来て面白いです!この話をすると長くなるので、また別の機会にしたいと思います。

クライアントが事業を行っていて、新たに建物を建てることでその拡大を狙っている場合は、その事業で他社とどう差別化しているのか、新しく建物を建てることでどんなことを狙っているのかを聞き出し、建築のデザインで価値を最大化する方法を考えます。また、既存建物が老朽化あるいは手狭になったため建替えを計画されることがありますが、その場合も新たに建替えて現状を維持するだけではなく、同様に考えるようにしています。

③クライアントのイメージを超える。

ここで初めて自分の考えるデザインをつくって行きます。多くのクライアントは、これまでの経験や環境から建築をイメージしています。建築のデザイナーである建築設計者は、そのイメージを超えたデザインをすることで、真の存在価値が得られると考えています。ただここがポイントで、①で得たクライアントが求めるベクトルを明確に意識しながら、そのベクトルの先に新たな価値を付加した提案を行います。飛躍のレンジが大きく、価値が大きいほど、クラインアントの評価も高くなり、結果としてデザイン的な裁量権は格段に広がり、自分がやりたいデザインの実現に向けて近づいて行くのです。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。今回は以上ですが、今後はより具体的な事例も提示して行けたらと考えています。

 

 

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