こんにちは。ケンチクシのケンです。
いまやっている仕事が自分にあっているのか?ほかに自分に向いている仕事があるのでは?と悩んだことはないですか?
私は建築の設計を仕事にしていますが、建築の設計は好きだけど、本当に向いているのか悩んだことは何度もあります。成果が出なかったり、失敗が続いたり、仕事がうまく行かなかった時には悩んでいたように思います。
ではなぜうまくいかないのか?その一番の原因は、職業そのものにあるのではなく、その人の強みを活かした仕事ではなく、苦手な仕事をしていないだけだ、という話をしたいと思います。
私の強みってなに?
一つの職業でも色んな役割、作業、局面がありますよね。建築の設計も細分化して行けば無数の作業があります。若い時は、色んな作業を覚えるために、得意なことも苦手なことも幅広く経験し、習得していく必要がありますが、不慣れな上に不得意なことはどうしても失敗しがちです。
一方、人にはそれぞれ強みがあります。ただ、自分の強みは人と比較することで初めて分かることなので、自分自身では気づきにくいものです。そこで、ここでは自分の強みについて気づかせてくれる本をご紹介したいと思います。
自分の強みを見つけるための本 ”ストロングス・ファインダー”
すごく有名な本なので既に手にされている方も多いと思いますが、文字通り強みを見つけるための本です。
2001年に初版が発行され、すでに20年が経っていますが、いまだに本屋で山積みなのを見るとそれなりの価値があることの証明だと思います!
ギャラップ社が40年に渡って行って来た「人間の強み」に関する研究に基づいて人々に共通する34の資質を言語化されています。
世界20か国以上の言語に翻訳もされているようです。
知人の会社は、社員全員がこの本を使って自己診断テストを行い、得られた結果をみんなで共有し、お互いの理解に利用しているようです。
ではこの本の内容を説明して行きますね。
アクセスコードでログインする。
この本の巻末についているサイトにアクセスし、同じく巻末に閉じられたアクセスコードでログインしすることで、診断テストに回答することができます。一つのアクセスコードで1回しかログインできないので、本自体を貸し借りして診断テストができないのでご注意を。
自己診断テストを受ける。
自己診断テストは180問の質問を40分程度かけて回答します。数も多いですが、実はこの自己診断テストは、仮にAとBという相反するベクトルがあって、Aよりなのか、Bよりなのか、あるいはその中間なのか瞬時に回答していく必要があります。1問ごとに回答時間が設定されているため、迷っていると次の問題にどんどん進んで行きます。
1点注意したいのが、質問に出て来るAとBというベクトルが必ずしも真反対のベクトルではないこということ。真反対ならどっちよりか回答しやすいですが、AもBもあり得る!ということが度々あり、悩んでいるうちに次の問題に次ぎの質問に移ってしまいます。
34の資質
全ての質問に答えると、その回答として次の34の資質のうち、高い資質トップ5が送られてきます。
つまりは、自分の ”強みとなる資質” が見えて来ることになります。
アレンジ 運命志向 回復志向 学習欲 活発性 共感性 競争性 規律性 原点思考 公平性 個別化 コミュニケーション 最上志向 自我 自己確信 社交性 収集心 指令性 慎重さ 信念 親密性 成長促進 責任感 戦略性 達成欲 着想 調和性 適応性 内省 分析思考 包含 ポジティブ 未来志向 目標志向
言葉からイメージしやすい資質とそうでない資質と混ざっているといると思います。本文では各資質ごとにその資質が高い人の特性、人物例、行動アイディアに加え、その資質が高い人との働き方が記載されています。
私の自己診断テスト結果、高い資質トップ5は以下のようになりました。
①最上志向 ②未来志向 ③個別化 ④信念 ⑤アレンジ
正直な感想を言うと、意外な結果でした。自分では、コミュニケーション、社交性、調和性などが上位に来るのでは?と思うのですが、いずれもトップ5に入っていません。逆にトップ5の資質は自分の中でイメージがないものばかりでした。
ただ、本文でそれぞの資質について読んでみると、うなずける内容で本当にびっくりしました。主観的な評価と客観的な評価の違いだと思ます。自分では気づけない自分の強みに開眼した経験でした。
自分の強みが見えるとどうなるか?
自分が持ち合わせている強みが見えて来ると、社会の中ではそれを武器に戦った方が有利ですよね。 日本の学校や会社では、均質な教育や指導を行われることがまだまだ強いように思います。ある一定レベルのベースができるまでそれも必要だと思いますが、強みを活かして社会に貢献できた方が有利だし、成果も出やすいと思います。
さらに課金すると34の資質を全て順位付けできます。私の同僚にこの本を紹介したところ、上位5つの資質にあまりにも共感できたため、さらに課金していました。そうすると今度は自分の中で低い資質、つまりは弱みとなる資質も見えて来ます。
当時、その同僚は上司と非常に険悪な関係にあったのですが、同僚の中で低い資質と上司の資質が見事に一致していました。つまり、両者は真逆の資質を持っていたということになります。お互いの強みがお互いの弱みを補完しあう関係になると組織としては強みになりますよね。逆にそれぞれが相手の弱みを指摘しあう関係になると、一緒に仕事をするパートナーしては最悪です。
強みを活かしあう組織
ある会社では、全社員がストロングス・ファインダーでそれぞれが高い資質、つまりは強みを確認し、それを共有し合っていて、お互いを尊重し信頼しあう関係を築けているとのことです。
自分の弱みを理解していれば、それを強みとしている人に相談するか、そもそもその仕事をお願いできます。逆に相手が弱みとする仕事を強いることもなくなります。社員全員がお互いの強みを活かしあう理想的な組織が形成できると思います。
これ記事を読んで頂いた皆さん、ぜひ自分の中で高い資質、つまりは強みを確認することをお勧めします!できないことを無理して続けることはやめて、自分の強みを活かせる環境で成果を出した方が遣り甲斐があるし、社会にも貢献できると思います。
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