小学校の設計とは何か?【結論:それは小社会をつくること】

建築設計について

ケンチクシのケンです。

皆さん、小学校の設計とはどんなことを設計することだかわかりますか?

それはタイトルにもあるように小社会つまりは実社会の小さい版をつくることなのです。

私自身は小学校を設計したことはありませんが、最近完成した小学校の見学会の場で、設計した担当者からこの話を聞きすごく腑に落ちました。これまでは、同世代の子や先生達と接することで集団生活を学ぶ場というある意味抽象的なとらえ方をしていましたが、さらに具体的な捉え方で言うと職業体験の場ということです。

教室はオフィス空間、理科室は研究施設、音楽室は劇場、図書室はライブラリーなどなど。私達が子供の時のように画一的に教室が並べられ、片側廊下で接続された空間と違い、最近は現実の街のように居室がランダムに並び、学校の中ですら巡る楽しみが感じられる空間となっています。また、教室で囲まれた部分はたまり空間として、本を読んだり、簡単な実験ができたり、好きな活動に利用することができる。

最近の小学校はあまり見学したことがなかったので驚いたのが、教室と体育館が室内の廊下で隣接していること。体育館は体躯の授業か全校集会とかでしか使わなかった空間が、普通の事業や音楽の演奏、さらには雨の日の遊び場にも使える!大きな箱が多用途に日常的に使えるのは良い!新しい可能性を感じました。

教育自体は、旧態依然のままと言われて久しいですが、緩やかな変化と共に建築の在り方も当然変わりますよね。

機会があれば学びの場も設計してみたいと思いまました。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

 

 

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