はじめまして。私は建築の設計に20年以上携わっているツクシ ケンと言います。
普段建築のことなんて考えない人や、これから建築設計の道へ進もうとされる方々にとって役立つ情報を発信できたらと思います!
いきなりですが皆さんに質問してみたいと思います!
皆さんを生活する環境には無数の建築があると思いますが、その存在に意識したことはありますか?
生まれる前からあった建物や最近できたばっかりの建物など、さまざまだと思います。
最初は色や形など違和感のあった建築も、日常的に目にするうちにあたかも自然の風景のように、そこにあって当たり前の存在になってきますよね。
ただ、それは自然がつくり出した世界とは違い、人間がある時にある目的を持ってつくり出したものです。
私達のような建築設計者は、施主の意向をくみ取り、法規やコストなど様々な条件の中から、最適と思う一つの解を導き出し、それを街や社会の中に建築というかたちでつくり出し、長期間に渡って人々に影響を及ぼすことになります。建築設計者は社会的な責任を負う一方で、うまく作用すれば人の生活や人生に豊かさや潤いを与え続けることができる存在ということが言えますね。
建築の設計者とはどんな人達か?
一般的に建築設計を行う組織は、大きくは以下の通り分類されています。
①アトリエ系建築設計事務所
個人建築家を代表とした比較的少人数で構成された組織。もちろん、個人で設計を行うケースもあります。
最近はただ単に建築の設計を行うだけではなく、建築家がもつ多彩な能力を価値化し、新しい展開に成功している
事例も見受けられます。
②組織設計事務所
社会的な需要によって①が拡大した組織ということができると思います。私自身は中堅クラスの組織設計事務所に属していて、その中で意匠設計を行っています。
③ゼネコン設計部
言うまでもなく、ゼネコンの中にある設計部隊。施工することを前提に設計するため、ゼネコンによっては計画や仕様に制約があるようですが、特にスーパーと呼ばれる大手ゼネコンの技術力やマンパワーは極めて高いですね。
④ハウスメーカー
プレハブ化された販売が主体だと思いますが、大手のハウスメーカーでは規格外の豪邸なども手掛けているようです。
人口減少により需要の先細りが予想される中、新しい販路開拓が必要だと思います。各社の展開は詳しくないのでまた調べてみたいと思います。
一つの建築を設計する際、計画やデザインの方向性は、一人かせいぜい数名の意匠設計者によって決定され、その方針に沿って構造・設備・インテリア・ランドスケープなどの詳細な設計が行われて行きます。実際に建物をつくる施工段階では、より多くの人々にその方針を伝えながらひとつの建築の完成を目指して行きます。今後のブログの中では、建築の設計者(特に意匠設計者)が求めらえる職能とその可能性を考えてみたいと思います。特に私が属している組織設計事務所の中で、①のような新しい展開を模索しており、その内容も発信して行きたいと思います。
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