史上最大のピンチプロジェクト!

こんにちは、チクシケンです。

一つの建築を設計し、工事が完了するまでには、多くの人々が何年も掛けて無限の可能性からたった一つの答えを探る行為と言えます。土木のタイムスパンとは違いますが、一人の人間の人生で考えると大きな比重になります。

私が仕事で関わっている仕事は、日本でも初めての試みだったり、その周りには複数の建物が軒を並べます。関係者は日本人だけではなく、海外の方も関わり、様々な人達が自分達の立場を持って関わっています。設計を始めてすでに2年近く経ちますが、私の担当している建物はまだ入り口にも立てていない状況。今後のいろんな状況によっては、むしろさらに遅れる可能性も秘めています。

また、それ以外にも未知数が多く、どの建物もまともに進んでいません。建築設計を職業にして早25年近く経とうとしていますが、ここまで先の読めないプロジェクトはありません。今設計業務を大きく難しくしている要因は、物価の高騰があります。社内で行われている他のプロジェクトも予算に合わずに暗礁に乗り上げているものが少なくありません。建築の場合、コストを想定するためには一旦は仮だとしても設計を行い、そして見積作業を行う必要があります。予算に合えば具体的に設計を進めるフェーズに進むことができますが、予算が合わなかった場合は、予算に合うように見直す必要があります。でも、予算が大幅に合わない場合は、事業自体も見直す必要があり、最悪の場合はプロジェクトが止まる可能性があります。

私が担当しているプロジェクトは、さらに厄介なことに、規模が大きく社会的な影響があるため環境アセスメントの評価を受ける必要があります。おそらくこれに関わったことのある設計者はそんなに多くないかと思いますが、普通の設計とはスケジュール感が大きく違い、かなり早い段階で設計をまとめる必要があります。イメージでは設計の入り口である基本計画の段階で、建物の配置や平面図、立面図、断面図はもちろんのこと、設備の仕様やZEBの検証、工事の仮設計画、工事時の車両台数なども検討する必要があります。そして一旦評価の段階に入ってしまうと計画案はほぼほぼ変えられないようです。

正直私が今関わっているプロジェクトを進める方法が全く見当たりません。ここまで来たら開き直る必要がありますね(笑)!まさになるようになるだし、逆になるようにしかならい!と自らに言い聞かせています。

いつの日か、きちんと実現できるのか、今後の進捗が楽しみ!と思うようにしたいと思います。

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