「80代の両親が守り続ける過疎地のスーパーを、再び“居場所”へ──50歳の建築家が挑む家族と地域の再生計画」02

こんにちは。チクシケンです!

やっとこさ重い腰を上げて、2回目の投稿です。

最初の投稿ではかなり調子の良いことを書きながら、随分と時間が経ってしまいました。なんせ全て一人で計画し、一人で費用を捻出し、一人で作業し、一人で書き、一人で発信する・・・なかなか大変ですね。

全て自分のことを愛してくれている両親のためなので、苦ではないですが実行は簡単ではない。初動に時間が掛かります。

そんなある日、両親の近くに住む姉から悲痛な叫びが・・・

両親が経営するスーパーが地獄のように暑くなっているとのこと?!

最初は何のことかわからなかったけど、徐々に原因がわかって来ました。順を追って説明しますと、

①店舗にある冷蔵の陳列棚は、水冷式で地下から汲み上げた地下水をポンプで機械の中を冷やしていた。ところが、電気代の高騰でやりくりできない父は、まず冷蔵機能を止めた。

②冷蔵は止めたものの、ポンプは起動したままだったので、水だけは機械の中を流れていた。それだけでも夏はクーラーを点けているくらい涼しかった・・・去年までは。父は、ポンプの動力ももったいないとポンプを止めてしまった。そのため店内のすべての冷房機能はストップ(^^;

これが地獄のはじまりでして・・・

③父の認識不足もあるが、業者のいい加減な誘導とも言えることが発覚します。

父が室内に排気を行う置き式の冷蔵庫を購入してしまった。冷房がなくただでさえ暑い店内に、熱風を排気する機械の設置は正気の沙汰ではないですよね。結果、店内は蒸し風呂状態となり、野菜や果物がみるみる内に弱って行ったのは言うまでもないことです。

少し長くなりましたが、急遽この事態を改善すべく、とにかく動くことに。

私を除いた姉妹達がLINE上で色々議論した結果、親族で電気屋をしているS君がクーラーを取付けてくれるとこととなった。クーラーを設置することで涼しくなることは間違いないが、店舗はそこそこ広いので、今度はまた電気代が掛かり、逆に高くつくのでは?!と矛盾にぶつかります。そこでクーラーの効率を高められるよう、店舗の規模を父の許す限り壁を設けてスペースを縮小することになりました。

急遽週末私は、大阪から岡山まで新幹線とカーシェアを利用し、実家と併設されたスーパーで現調を行いました。

店に入った瞬間、噂通り無風の熱気にやられます。ここで一日を過ごしている両親はタフだ。と言っても80歳を越えた母は野菜と同じように徐々に精気を削られて来ているのをヒシヒシと感じる。今は7月の上旬。夏の暑さが本格的になるこの時期、実は桃のシーズンが始まると親父の仕事も忙しくなる!一刻も早く体制づくりを完了せねば!

クーラーの設置はS君に任せ、壁は私の幼馴染で地元の近くで雑貨屋をやりつつ、住宅のリフォームをしているH君に相談し工務店を紹介してもらえることになりました。

とまあ何とか方向性が決まり対策については目途が立ったことで少し安心ですが、あとは壁がうまく設置できるのか、またクーラー台と壁の設置で掛かる費用はどのくらい掛かるのか・・・。本業でも散々設計した建物コストを検討していますが、クライアント側になると本当にしたいデザインがなかなかできないものです。

ということ今回はここまでです。また次回進捗を報告したいと思います!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました